江戸文化  《六十余州名所図会》
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:#44 隠岐 焚火の社   <島根県の隠岐諸島>

▲焼火山(たくひさん)は,隠岐郡西ノ島の東部にある山で半島形
 島前(とうぜん)海の中心に円錐形を成した形勢甚だ雄偉な山で,古来から舟人の目標となった
 太古の噴火で出来た山で,山上に延喜式大山神社,波止浦に比奈麻治比売命(ひなまじひめのみこと)神社がある
 島中の船人やこの附近を航海する人々はこの焼火権現を殊に崇敬し,航路の安全を祈願したもので,現在でも「焼火さん」といわれて多大の信仰を集めている
 船の舳先をクローズアップし,そこで御幣左右左に振る船子を描いている
 白い波頭を念を入れて描写しているのは,舳先や陸地の描写に対して快い動きのある旋律をこまやかに感じさせるためで,広重のすぐれた波涛描写といえよう

※ 絵師:歌川広重(初代) ★山陰道 37〜44
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