江戸文化  《六十余州名所図会》
     【前】  【次】  ★錦絵のクリックで拡大絵
:#16 武藏 隅田川 雪の朝   <東京都墨田区>

▲画面中央を流れる隅田川に左手前からほぼ直角に合流しているのが「山谷堀」(さんやぼり)
 音無川の三ノ輪あたりから隅田川の今戸をつなぐように掘られた掘割で,水害対策とともに,灌漑の補助もかねる
 こういった堀は江戸にはたくさんあったが,堀といえば「山谷堀」を指すほど著名で,船宿や茶店が堀の両岸に並んでいた
 ちなみにこの山谷堀沿いをすすむと「新吉原」の遊郭へとつづく
 この絵で見えている堀は現在は上をふさがれた暗渠となり「山谷堀公園」としてその名を残している
 右下に見える建物は待乳山(まつちやま)本龍院で,浅草名物七福神の毘沙門にあたる現存する寺院
 いかがわしくも江戸の風俗のメッカともいえるこの地を,雪の朝の清浄な風景としてまばゆいばかりに広重は描いている

※ 絵師:歌川広重(初代) ★東海道
 【ホーム】  【戻る】  【序】