23 「から」と「より」の使い分け

 「から」は,動作・作用に関し,動きの発する空間的,時間的又は抽象的な位置を示している。
 一方「より」にも,動作・作用の時間的,空間的起点を表す意味があるので,この点が,「から」と混用される理由と思われる。
 しかし,公用文においては,「から」は「東京から京都まで。」,「午後1時から始める。」など,時及び場所の起点を示す場合に用い,「より」は「富士山より高い」,「思ったより難しい。」など比較を示す場合だけに用いることとして,意味を明確に区分している。

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